１日まで宮崎市で行われた女子ゴルフツアー最終戦、ＬＰＧＡツアー選手権リコー杯（読売新聞社後援）で、２位タイとなった渋野日向子選手（２１）が史上最年少での賞金女王を逃した。８月の全英女子オープンで日本勢４２年ぶりのメジャー制覇を果たした「スマイリング・シンデレラ」。「想像以上に人生が変わった」という１年の締めくくりは、代名詞の笑顔が戻っていた。
最終１８番。「きょうイチ」のティーショットが打てたという渋野選手が、ようやく笑い、イチゴを食べながら歩き出した。第２打をグリーンに乗せ、３メートル弱のバーディーパットを沈めると、笑顔でファンに手を振った。
最後のパットは強く真っすぐにカップに入った。全英女子オープンの最終ホールでも見せた「強気のパット」。その特長が、消えかかった時期があった。帰国後の２試合目、最終１８番で３パットをたたいて優勝を逃した時から、短いパットで手が震えるようになった。
悩んでいた今秋、滞在先に両親から映画のＤＶＤが届いた。伝説のゴルファーの物語。「勝ち続けることは苦しい」というセリフが「すとんと心に落ちた。気付いたら泣いていた」。初出場の全英で勝てたのは「無欲」だったからだ。
プロゴルファーとして今季は実質１年目。初優勝を果たし、最終戦まで賞金女王争いを演じた。「ずっと笑っていないといけないのかな、と思った時期もあった」と渋野選手。「来年は東京五輪のことしか考えていない。金メダルを取りたい」と宣言した。
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December 01, 2019 at 07:14PM
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渋野、最終１８番に笑顔…「きょうイチ」ティーショット - 読売新聞
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