
福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどを含む水の処分方法について現在、国が検討していますが、東京電力は海か大気中に放出して処分することが決まった場合、国の濃度の基準の40分の1を目安に薄めたうえで、今後、30年程度かけて徐々に放出するなどとする素案をまとめました。
トリチウムなどの放射性物質を含む水の処分方法について国の小委員会は先月、海か大気中に放出する案が現実的だとする報告書を政府に提出していて、現在、経済産業省は最終的な方針決定にむけて地元関係者などの意見を聞く準備を進めています。
これに関して東京電力は海か大気中へ放出が決まった場合の手順をまとめ、放出する際の濃度は国の基準の40分の1を目安に、海水を混ぜて薄めるなどとしています。
そして放出量は一般の原子力発電所などが出している量を参考にして、今後、廃炉作業が行われる30年程度の期間を使って徐々に放出するとしています。
また来年度から、トリチウム以外の放射性物質を取り除くため、除去装置で再度処理する試験を始めるとしています。
東京電力はこの案を福島県で開かれる地元関係者の意見を聞く会で示す予定です。
トリチウムを含んだ水を海などに放出する案については、福島県を中心に風評被害を心配する声があがっていて政府の決定が注目されています。
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March 24, 2020 at 12:46PM
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トリチウム水「30年かけ徐々に放出」東電が手順の素案まとめる - NHK NEWS WEB
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