第28回 「SMART」の法則で目標設定力を高める
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今回は、部下が目標に向けて行動できないと悩んでいるチームリーダー山田さん(仮名)からの相談です。
私の部下の秋本君(仮名)は、仕事の目標は立てているようなのですが、なかなか結果が出せません。秋本君に目標を聞くと「既存のお客様へできる限り顔を出す。そして、できるだけ多くの商談を作っていく。確実に成約に結び付け、月間の売り上げ目標300万円を達成できるように頑張ります」と言うのですが……。結果を出せない秋本君に私はどのようにアドバイスすればよいでしょうか。
私たちはビジネスシーンや日常生活でさまざまな目標を立てて、目標を達成するために行動しています。目標達成に向けて確実に行動するためには、適切な目標を設定する力、すなわち「目標設定力」が大切になります。
「この行動を確実に継続する」「一生懸命に仕事を頑張る」「できるだけ売り上げを増やす」これらは単に「努力します」と言っているだけで、目標としてはあいまいです。具体的に、どのように行動するのかが見えてきません。目標設定のやり方次第で個人やチームの行動が変わり、成果に大きく影響を及ぼすのです。
SMARTの法則とは
行動につながる目標設定に有効なフレームワークが「SMARTの法則」です。SMARTの法則は、1981年にコンサルタントのジョージ・T・ドラン氏により提唱されました。SMARTとは、次の5つの単語の頭文字を取った言葉で、目標達成の精度を高めることができる要素です。
- [1]S(Specific):具体的であること
- [2]M(Measurable):測定できること
- [3]A(Assignable):達成が可能であること
- [4]R(Realistic):関連性があること
- [5]T(Time-related):達成期限があること
それぞれのポイントについて見てみましょう。
[1]Specific:具体的であること
目標は、具体的にイメージできるものでなければなりません。具体性がないと、行動に結び付きません。誰が聞いても「達成した姿」が分かるように具体化する必要があります。
例えば、「メンバーを一人前にする」という目標を立てようとした場合、「一人前」とは、どのような状態なのかが明確になっていないと、具体的な実行計画を立てることができません。一人前になるという目標を「一人でお客様に自社の商品説明ができる」とすれば、具体的なアクションプランを作ることができます。
[2]Measurable:測定できること
目標は、達成度合いが測定できるように、定量化されていなければなりません。達成度が測れない目標は、目標とは言えません。基本的には、数値化することです。数値にすることが難しい場合は、「状態」を明らかにしましょう。
例えば、「メンバーとのコミュニケーションを活発にする」ことを目標にする場合、「毎週1回、各メンバーと1対1で30分のミーティングを実施する」というように、具体的な数値を決めます。
測定できる目標ならば、誰でも成果を確認することができるので、達成度合いが明確になり、周囲からも適切なフィードバックを得ることができます。
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June 26, 2020 at 03:00AM
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