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定年後、人気講師となり海外居住 可能にしたのは「包丁研ぎ」ノウハウだった - Newsweekjapan

<定年後の生活をどう楽しむか、金銭面の不安をどう解消するか。ここに、独学で身に付けたスキルを生かして活躍する69歳の男性がいる。講師として月15万円ほどを得て、マレーシアにロングステイする生活。それを実現させた凄い「包丁研ぎ」とは?>

「定年後も何かわくわくするようなことがしたい」

そんなふうに考えている人は少なくないだろう。定年退職後の現在、スキルシェアサービス「ストアカ」で、講師として家庭用包丁の研ぎ方を教えている豊住久氏(69歳)もその1人だ。

「ストアカ」とは、個人がスキルを教授する講座を開設し、ウェブ上で参加者を募るサービス。講座の時間や開催場所、受講料の価格、教える内容もすべて開催者が設定し、生徒となる一般顧客が受講を申し込むシステムになっている。

豊住氏の講座はその中でも、定員4人の講座がほとんど毎回満員となり、累計受講者数が1400人を超える人気講座だ。講座からの収入は月に15万円ほどだという。

人生100年時代と言われるが、豊住氏の定年後の生き方が理想的なのは、好きなことや自分のスキルが仕事につながっていることだけではない。

毎年、年間を通して5カ月間ほどマレーシアでロングステイをしているのだ。そこを拠点に、旅行がてらオーストラリアのゴールドコーストへも出向き、日本だけでなく、マレーシア、オーストラリアの両国でも包丁研ぎを教えている。

現役会社員を引退した後も「包丁研ぎ」というひとつのスキルを武器にワールドワイドに活躍しているのである。

そんな豊住氏はこのたび、その人気講座の内容を『ムズかしい"技術"をはぶいた 包丁研ぎのススメ』(CCCメディアハウス)として書籍化し刊行した。

所要時間は初めてでも30分、慣れてしまえば10分ほどで、道具は5000円前後でそろう。覚える動作と知識も必要最小限。目標は「家庭用包丁を気持ちいい切れ味にする」というシンプルなもので、豊住氏は「B級包丁研ぎ講座」と呼んでいる。

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切れる包丁と切れない包丁はこんなに違う(『ムズかしい"技術"をはぶいた 包丁研ぎのススメ』12~13ページ)

とんかつのクレームをきっかけに、独自のノウハウを生み出した

包丁研ぎの人気講師として活躍する豊住氏だが、もともと包丁研ぎの職人だったわけではない。それどころか、包丁研ぎに目覚めたのは45歳になってからだという。

豊住氏は現役会社員時代、某ファミリーレストランで店舗全体の管理責任者と地区の営業責任者を務めていた。

ある時、客から「とんかつの衣がいつもはがれている」というクレームを受け、その原因が「切れない包丁」にあることに気付く。そして独学で包丁研ぎの技術を身に付け、店舗のアルバイトにも実践できるよう、簡単に切れる包丁を研ぐことができる独自のノウハウを生み出した。

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June 21, 2020 at 02:50PM
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