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米民主、候補指名争い4氏軸に 予備選まで1カ月 - 日本経済新聞

バイデン前副大統領(中)をサンダース上院議員(右)やウォーレン上院議員ら左派系候補が追う=ロイター

バイデン前副大統領(中)をサンダース上院議員(右)やウォーレン上院議員ら左派系候補が追う=ロイター

【ワシントン=永沢毅】2020年米大統領選でトランプ大統領に挑む野党・民主党の候補を決める予備選のスタートが1カ月後に迫った。バイデン前副大統領とサンダース、ウォーレン両上院議員ら4人を軸に候補指名争いが進む見通しだ。抜きんでた候補の不在でかつてない混戦状態が続いており、予備選が長期化するとの観測も浮上している。

予備選は2~6月に州ごとに全米で実施され、2月3日に開かれる中西部アイオワ州の党員集会がその皮切りとなる。各候補の得票率に応じて各州の代議員を割り当て、総代議員数の過半数を得た候補が7月の党大会で指名を正式に受ける運びだ。

一時は20人以上に膨れ上がった候補は現在までに14人となった。米政治専門サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、世論調査で首位のバイデン氏(支持率28.6%)をいずれもリベラル系のサンダース上院議員(18.6%)、ウォーレン上院議員(15.1%)が追う構図だ。インディアナ州サウスベンド市長のブティジェッジ氏(7.9%)が4位、11月下旬に急きょ出馬を表明したブルームバーグ元ニューヨーク市長(4.9%)が5位に続く。

バイデン氏は討論会のパフォーマンスの悪さやトランプ氏のウクライナ疑惑に絡む自身の息子とウクライナの関係を批判され、一時は失速した。ただ、党の左傾化への警戒感を背景に、支持は底堅さをみせる。

バイデン氏を抜いてトップに立ったこともあるウォーレン氏は勢いを失い、3位に後退した。最年少のブティジェッジ氏はアイオワで、サンダース氏はその次に予備選が開かれるニューハンプシャー州の世論調査でそれぞれ首位に立つ。

資金集めでも候補の勢いの差がうかがえる。19年10~12月の献金額のトップはサンダース氏(3450万ドル)で、ブティジェッジ氏(2470万ドル)、バイデン氏(2270万ドル)が続く。上位3氏の献金額がいずれも7~9月に比べ伸びた一方、ウォーレン氏は1割超少ない2120万ドルにとどまった。

ブティジェッジ氏はアイオワ州の世論調査で首位に立つ=AP

ブティジェッジ氏はアイオワ州の世論調査で首位に立つ=AP

最大のヤマ場はカリフォルニアやテキサスなど14州の予備選が集中する3月3日の「スーパーチューズデー」で、この日だけで総代議員数の約35%が割り振られる。通例ならこのタイミングで候補がおおむね決まるケースが多かった。ただ、今回は「穏健派とリベラル派の対立が深刻で、予備選が長期化しそうだ」(アメリカン大のデビッド・バーカー教授)との見方がある。

同教授はいずれの候補も過半数の代議員数を得られなかった場合、7月の党大会で話し合いを通じて候補を決める「ブローカード・コンベンション」(仲裁集会)と呼ばれる手法が採用される可能性もあるとみる。民主は1952年に使われたのが最後になる。

民主の候補指名争いは当初、マイノリティーや女性などかつてなく多彩な顔ぶれがそろっていたが、多様性は薄れつつある。唯一のヒスパニック系だったカストロ元住宅都市開発長官が2日に撤退を表明。有力候補とみられていた黒人系女性のハリス上院議員も選挙戦をやめた。残る14人のうち、支持率上位5人はいずれも白人で、女性はウォーレン氏だけだ。

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