【北京=中川孝之、ワシントン=船越翔】中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎患者が相次いでいる問題で、中国政府の国家衛生健康委員会は22日、中国で21日までに440人の感染が確認され、9人が死亡したと発表した。米国でも初の感染者が確認された。
国家衛生健康委員会の担当者は22日午前、北京で、新型コロナウイルスについて初めて国内外メディア向けの記者会見を開催した。その中で、武漢が位置する湖北省や北京を含む計13の省や市で感染が確認されていることを明らかにした。
担当者は会見で「ウイルスには変異の可能性があり、さらに拡散するリスクがある」との見解を示した。毒性の強さについては「確認を続けている」と述べるにとどめた。死亡率が1~3割程度になる重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)との毒性の比較についてもコメントを避けた。
国家衛生健康委は伝染病予防法に基づき、今回の新型肺炎を、コレラやペストなど「甲類伝染病」に次いで危険性が高い「乙類」に指定している。SARSも「乙類」に分類されていた。
米国では、米疾病対策センター(CDC)が21日、国内で初めての感染者を確認したと発表した。西海岸のワシントン州に住む30歳代の男性で、武漢市を旅行した後、15日に帰国してから発症した。
アジア以外での感染確認は初めて。22日には新たにマカオで女性旅行者の感染が確認された。タイ、日本、韓国、台湾でも感染者が出ている。タイ保健省は22日、感染者が2人増えて4人になったと発表した。
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January 22, 2020 at 11:54AM
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中国の新型肺炎、死者9人・感染者440人に…「変異と拡散の可能性も」 - 読売新聞
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