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MGCの雪辱を…ワコール勢ら名古屋で東京オリンピックに向け最終決戦へ - 読売新聞

 東京オリンピック女子代表の残り1枠を争う名古屋ウィメンズマラソンは3月8日午前9時10分にスタートします。同じ日に行われる男子のびわ湖毎日マラソンと同様に、既に設定記録突破者がいて、そのタイムを上回らないといけない状況です。昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で上位2位に入れず代表内定を逃した5位から9位までの選手がそろって登場し、この最後のチャンスにかけます。

 今年1月の大阪国際女子マラソンでは、MGC4位の松田瑞生選手(ダイハツ)が2時間21分47秒の自己ベストで設定記録(2時間22分22秒)をクリアして優勝し、有力候補に躍り出ました。MGC3位だった小原怜選手(天満屋)は13位に終わり、代表争いから完全に脱落しましたが、途中棄権したMGC7位の37歳の福士加代子選手(ワコール)が名古屋で再チャレンジします。

 昨年の大阪国際では、転倒して頭などを強打した末に棄権した福士選手。それでも、約1か月半後の前回の名古屋で2時間24分09秒で8位となり、MGC切符をつかみました。リオ大会から2大会連続のマラソン代表となれば、トラックレースを含めて5大会連続のオリンピック出場となります。

 自己ベストが松田選手の1月のタイムを上回るのが、安藤友香選手(ワコール)です。MGCでは2時間36分29秒の8位でしたが、名古屋は、2017年に初めてのマラソンで2時間21分36秒の自己ベストをうちたてた、験のいい大会となります。

 ワコール勢の3人目は、MGC6位の一山麻緒選手。昨年、ハーフで1時間8分49秒の好記録を出しています。

 ほかにも、粘りの走りで2018年アジア大会「銀」の野上恵子選手(十八銀行)(MGC5位)、昨年の名古屋で自己記録を更新(2時間23分52秒)して日本勢トップの5位となった岩出玲亜選手(アンダーアーマー)(MGC9位)らが出場します。

 今回の名古屋は、昨年の東京マラソンで2時間21分01秒を出し2位に付けたヘレン・トラ選手(エチオピア)や、昨年の名古屋を2時間22分25秒で制し、連覇を狙うヘラリア・ジョハネス選手(ナミビア)ら海外勢もまじえた争いとなります。その中で、逆転での代表内定はあるのか? それとも、王手をかけた松田選手が内定を確実にするのか? 最終決戦・名古屋の行方が注目されます。

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