第1回から読む→「『世界初の快挙』、体験談は多くの矛盾を含んでいた」
コリン・オブレイディ氏は、単独無支援での南極大陸横断に世界で初めて成功したと主張している。しかし、多くの世界的な極地ガイドや歴史家は、その栄誉を受けるべきはノルウェー人のボルゲ・オウスラン氏であると考えている。数多くの功績を収めたオウスラン氏を、現代における最も偉大な極地探検家とみなす人は多い。
氷に覆われた南極大陸横断は、地球上に残された数少ない未踏破の偉業だった。1997年、当時34歳のオウスラン氏は、大陸を横切る3000キロの新ルートを、64日かけて単独で制覇した。その大部分は、かつて一度も人が足を踏み入れたことのない場所だった。
オブレイディ氏が踏破した1500キロに比べるとほぼ2倍の距離で、難易度も高く危険を伴うルートだった。だが、当時はまだソーシャルメディアもなく、オウスラン氏の功績はほとんどメディアに報じられることがなかった。
それならば、なぜオブレイディ氏は自分が初の単独横断に成功したと主張しているのだろうか。オウスラン氏は自分の筋力だけを使って「人力」でそりを引いていたが、風がちょうど良い方向へ吹いていたわずかな間だけは、凧のような小さな道具を即席で作り、風の力を借りて速度を上げた。当時は、この簡単な凧は支援とは考えられず、エレガントな発明と評価された。また、オウスラン氏が人力だけでそりを引いた距離は、オブレイディ氏の全行程をはるかに上回っていた。
地球上の高山も秘境も隅々まで探検し尽くされた今、冒険家たちは過去の挑戦を見直して、達成の基準を細かく設定し、他と微妙に違う新たな「世界初」をひねり出そうとしている。「世界初の~」という前置きがつけば、スポンサーが付きやすくメディアで注目されやすい。こうして15年ほど前から、風の力も「支援」の一部と考えられるようになった。
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March 02, 2020 at 04:01AM
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南極横断はどこからどこまで? 総距離が突如半分に - ナショナル ジオグラフィック日本版
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