Search

憂いあれど五輪に備える ホストタウンやボランティア - 日本経済新聞

山形県村山市はブルガリア料理をネットで紹介している

山形県村山市はブルガリア料理をネットで紹介している

「ここでヨーグルトを入れます」。ブルガリアの元新体操代表選手、アントアネタ・ヴィターレ(44)は山形県村山市のホームページで7月中旬までに、チキンスープなど同国料理を計5回紹介した。

昨年に市の国際交流員として来日したが、体操クラブでの指導などは五輪延期で中止に。居住するイタリアに夫と2人の子どもを残し、コロナ禍で一時帰国もかなわない。それでも「文化交流は進める」と前を向く。

合宿受け入れなどを担うホストタウンには全国498自治体(6月30日時点)が登録している。2017年から毎年、同国の新体操選手が合宿に訪れてきた村山市もその一つだ。

7月22日には市民ら31人が出演し「ハイデ ナシテ(頑張れ! 我らの女子たち)」と応援するビデオレターも送った。延期で行事が軒並み中止となるなか、長い1年、どう機運をつなぎ留めるか。市の担当課主事の冨樫京太(27)は「まだ始まったばかり」と気を引き締める。

千葉県の大学院生、都築則彦(25)は社会運動論の研究の合間を縫い、英単語をスマートフォンのアプリで勉強し、スポーツボランティアの本を読む。

3月上旬、パラリンピックを含む競技会場などで活動する約8万人の大会ボランティアの一員として、有明テニスの森(東京・江東)で観客案内や荷物チェックなどを担うと通知された。共通研修で五輪の歴史などを学んだが、役割別の研修など次のステップは見えないままだ。

予定していた来年の留学時期は見通せないが、ボランティアを優先する。大会運営に携わり、熱気を間近で感じられるのは一生に1度。「生涯付き合えるような新しい仲間と出会えるはず」とその日を待つ。

約1万人で全国を巡る予定の聖火リレーは、東京都で締めくくられ、聖火を国立競技場(東京・新宿)に届ける。7月上旬、聖火ランナーに内定している建築設計事務所社長、神田隆弘(62)は重さ1.2キロのトーチを掲げて走るその日に備え、トレーニングを再開した。週2回、5キロ以上を走り込む。

会長を務める地元の新宿区サッカー協会では、大会が相次ぎ取りやめとなった。「コロナを乗り越えて開かれる五輪は子どもたちの希望になるはずだ」。観戦チケットにも当選した。来年7月23日、今度こそ開幕すると信じている。(敬称略)

細川倫太郎、西堀卓司、筒井恒、伴正春、浅山章が担当しました。

新型肺炎

Let's block ads! (Why?)



"に" - Google ニュース
July 24, 2020 at 09:00PM
https://ift.tt/39nj0Sv

憂いあれど五輪に備える ホストタウンやボランティア - 日本経済新聞
"に" - Google ニュース
https://ift.tt/2q0a0jR
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "憂いあれど五輪に備える ホストタウンやボランティア - 日本経済新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.