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急逝2日前、木内さんが記者に語ったこと 広島で声収録 - 朝日新聞

 急逝した俳優の木内みどりさん(69)は亡くなる2日前の16日、広島市内で朝日新聞の取材に応じていた。来年1月に広島で始まる、反戦・反核を訴えたヒロシマの表現者の企画展の準備で広島入りしていた木内さん。戦争にあらがった表現者らを「声」で表現することに、意欲的に取り組んでいた矢先だった。

 原爆の残酷さを描いた絵本「おこりじぞう」の挿絵で知られる広島出身の詩画人、四國五郎(1924~2014)は、画家を志したが20歳で徴兵され、終戦と同時にシベリアに3年間抑留された。復員し、3歳下の弟・直登の被爆死を知る。それがきっかけとなり、生涯反戦反核を訴えた。企画展はその兄弟の対話を作品や日記などからたどるもので、題名は「時を超えた兄弟の対話」。来年1月からの通年企画として、平和記念公園にある国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)で開かれる。

 木内さんは、直登が死ぬ間際まで書き続けた日記を、復員した五郎が読んで対話する設定で五郎と直登の2役を声で演じることになっていた。16日に広島市西区のスタジオで直登の収録に臨んだ。その後、朝日新聞の取材に応じた。

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