こんにちは、小彩です(.^-^.)
突然ですが、みなさんはデジタルで絵を描いた経験はありますか?
わたしは断然アナログ派で、普段は主に紙とペン、着色は色鉛筆を使っています。
この連載で何度かデジタルを試させていただきましたが、どうしても思うように線が引けないのと、手描き風のあたたかみのあるタッチで仕上げにくいのでデジタルはあまり好きではありません...(^_^;)
でも、アナログで苦労するのは外出先で作業をする場合荷物が多くなってしまう点です。わたしは泊まりで出かける際は必ず画材を持っていきますが、これがなかなか嵩張るし重たいんですよね。そんな時、もし普段持ち歩いているiPhoneだけで作業できたら楽だろうなぁと思うこともしばしば......。
そこで最近見つけたのが、12月5日にリリースされた「CLIP STUDIO PAINT for iPhone」。お絵描きソフトの中で高い人気を誇るクリスタのiPhone版です。
わたしはクリスタ自体今回が初めてなのですが、iPhone版はPC/iPad版で使える全機能が搭載されており、筆圧の調整や、線のぶれを抑える補正機能があるためイメージ通りの線が描けるんだとか。また、鉛筆、Gペン、水彩、油絵などの豊富なプリセットブラシに加え、オリジナルブラシをカスタマイズして作ることもでき、自由度の高さが伺えます。
話を聞く限り、なんだか今までよりも思い通りに描けそうなので試してみることにしました!
今回は、わたしがデジタルで絵を描くときに注目する以下の2点に絞って感想を書いていきたいと思います!
①思い通りに線が描けるか
②理想どおりのタッチで描けるか
【理想の仕上がり↓】
こんな感じで手描き特有のゆるさと、色鉛筆ならではのかすれ感を出したいです。
完成後に比較しやすいように、今回は上のイラストと全く同じものを描いてみます。
ちなみに、指で描くこともできますが、より精密に描くためにこちらを用意しました。
ダイソーで購入したタッチペンです。100均の中では1番評判のいいものを選びました。
ではスタート!📱✍🏻
まずは鉛筆で下描きをします。鉛筆の質感が本物そっくりで驚きました!描き心地も滑らかで、予想以上にいい感じ...♪ 多少線が歪んでも本番で修正するのでこれで良しとします!
続いて、新規レイヤーを開き、ペンで下描きをなぞっていきます。ペンは、インクの滲み加減が実際に私が使っているものに一番近い「リアルGペン」を選びました。
ここでは歪んだ下描き線をできるだけ直しながら慎重になぞっていきたいのですが、なかなか思うようにはいきません。線がぶれてしまい曲線が美しくないのが気になります。あとから整えることもできますが(私はいつもフォトショで整えてます)、できればこの段階からもう少しきれいに仕上げておきたいところ。
線のぶれが気になるので、手ブレ補正を4から20に上げてみました。
すると、先程よりも曲線が綺麗に描けるようになりました!耳と比較すると、体辺りは随分綺麗に描けていると思います。
なぞり終わったので下描きのレイヤーを消します。
最後に着色をします。こちらも、普通の色鉛筆ではなく、本物にそっくりな「リアル色鉛筆」を選びました。
「CLIP STUDIO PAINT for iPhone」を使ってみて、リアルすぎる質感にとても驚きました。筆圧も感知してくれるので普段と同じ感覚でペンを動かしてもほぼ違和感なく着色できます。ただし、狙ったところに正確に線を描きだせないため、薄いところに色を乗せたいのに、濃いところを更に濃くしてしまうなんてことが頻繁に起こりました。その点は苦戦しましたが、1時間ほどで完成!
アナログではもう少し早く描けますが、完成後にスキャニング Photoshopでゴミを除去などの作業が必要になるので、かかる時間は同じくらいです。
拡大するとこんな感じです。
最初に載せた手描きの作品と比較してみます。
いかがですか?
トレースしたわけではないので、頭の大きさや歯ブラシの長さなどに違いがあるのはご容赦くださいm(__)m
以下、結果をまとめました。
①思い通りに線が描けるか
狙ったところに100%正確に線を描きだすことができないため、完全にイメージ通りとはいきませんが、わたしが今まで試したお絵描きツールの中では最も描きやすいと感じました。とくに筆圧に関しては、デジタルだということを忘れてしまうほど自由自在に操れます。
反応が遅れることもないので気持ちよく描画できます。歪みも手ブレ補正である程度調整できるのが嬉しいです。また、キャンバスを拡大すればするほど、イメージ通りの綺麗な線を描くことができます。あまり拡大しすぎるとどこを描いているのか分からなくなってしまいますが、上手くコツを掴めばかなり描きやすいです😊
ただ、テーブルとiPhoneの高低差が邪魔になるのが残念なところ。慣れていない人はタオルで高低差をなくしたり、何かしらの工夫をすると安定して作業できると思います。
②理想どおりのタッチで描けるか
最も驚いたのが、画材の再現度の高さです。デジタルとは思えないリアル色鉛筆とリアルGペンのクオリティの高さに感動しました!分かりやすいように実際に画材で描いたものと比較してみたのですが、みなさんはどちらが本物の画材か分かりますか?
答えは、左側が本物、右側がクリスタです。なかなか分からないですよね。
デジタルだとどうしてもマットな仕上がりになってしまうイメージがありましたが、クリスタなら手描きならではのザラつきのある質感も表現できて、あたたかみのある作品に仕上げることが可能です。
ただし、①にも書きましたが、狙った場所に正確に線を引くことができないため、細かい表現は難しいです。拡大すれば多少描きやすくなりますが、その分面積も大きくなり作業量が増えるため効率的とはいえません。
よって、アナログに慣れている人が急にクリスタで思い通りに仕上げるのは難しいですが、下描きやスケッチくらいなら外出時はクリスタを使うと良いのではないでしょうか。荷物が軽くなるのはもちろん、クラウド保存で簡単にPCやiPadと共有できるので、帰ってからすぐに下描きをプリントアウトして続きを制作するなんてこともできるでしょう✍🏻
また、今回は100均のタッチペンでしたが、もっと良いペンを使えばもう少し描きやすかったように思います。クリスタは機能や画材の種類がかなり豊富なので、描きやすいタッチペンでたくさん練習すれば、アナログ派でも理想の仕上りに持っていけるようになるのではと感じました。
これからデジタルで絵を描こうと考えている方、ぜひクリスタiPhone版を試してみてはいかがでしょうか? (﹡ˆ-ˆ﹡)
価格はイラスト用のPROグレードが100円/月(税込)、マンガ用のEXグレードが300円/月(税込)ですが、未契約でも毎日1時間、上位グレードEXの全機能を無料で使うことができます。
PS:今回描いたイラストですが、実は、わたしのオリジナルLINEスタンプになっているんです!!😊👏🏻🎊
チェスくんのLINEスタンプ第1弾、ただいま好評発売中!
読者のみなさん、ぜひダウンロードして使っていただけたら嬉しいです☺️🙏😌🧡
よろしくお願いします!!
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December 28, 2019 at 03:00PM
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