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ことし日本には平年の倍近い5つの台風が上陸し、このうち15号と19号は関東付近に上陸した台風としては統計の残るおよそ30年間で最も強いクラスで、各地に甚大な被害をもたらしました。専門家は、「台風が強くなっている背景には地球温暖化があると考えられ、来年以降もこれまでにないような激甚な災害が起こることを前提に備える必要がある」と指摘しています。
9月に千葉市付近に上陸した15号では各地で最大瞬間風速の記録を更新し、関東や伊豆諸島を中心に暴風による建物の損壊や長期間の停電など大きな被害が出ました。
また、10月に伊豆半島に上陸し、関東や東北を通過した19号は120の地点で12時間雨量が観測史上1位となるなど、記録的な豪雨によって河川の氾濫や土砂災害が多発しました。
2つの台風はいずれも上陸時の最大風速が40メートルと、関東や静岡県に上陸した台風としては、上陸時の風速の統計が残る平成3年以降、最も強いクラスでした。
気象庁の最新の分析によりますと、台風19号による豪雨の要因として、台風の中心が近づく前から天気図には現れない「前線」ができていたことが大きく関係していたということです。
この前線は台風周辺の暖かく湿った空気と大陸の高気圧がもたらす比較的冷たい空気との間にできたもので、台風の中心が紀伊半島の南にあった10月12日朝には前線は関東南岸に伸びていて、周辺ではすでに雨が強まっていたほか、台風の中心が東京付近にあった12日午後9時の時点で前線は福島県へと伸びて東北でも大雨となり、風が山にぶつかって上昇気流が生じる地形的な要因も加わって、各地で記録的な豪雨となったということです。
また、気象庁や専門家によりますと、台風の接近に伴って大量の水蒸気が日本付近に流れ込んだことも豪雨の大きな要因だということです。
強い台風 背景に「地球温暖化」
ことしの日本の平均気温は統計開始以来最も高くなる見込みです。
気象庁によりますと、全国15地点の先月までの観測データをもとに算出したことしの日本の平均気温は平年に比べて0.92度高くなる見込みだということです。
1月、2月が暖冬だったほか、年間を通じて気温の高い状態が続いたためで、平年より0.88度高かった平成28年を上回り、統計を取り始めた明治31年以降で最も高くなります。
また、世界の平均気温は平年よりも0.42度高く、これは統計が残る1891年以降2番目に高い値になる見込みです。
気象庁は近年、高温となる年が多い背景には、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加による地球温暖化の影響が考えられるとしています。
専門家「海水温上昇し台風勢力より強く」
台風のメカニズムに詳しい名古屋大学の坪木和久教授は台風と地球温暖化との関係について、「地球温暖化とともに海水の温度が上昇し、多くの水蒸気がもたらされることで台風がより強くなり、勢力を維持したまま日本に来るようになってきた。その例がことしの15号や19号だと考えられる」としたうえで、「来年以降もこれまでにないような台風や大雨など激甚な災害が起こるという前提で防災対策を考えていく必要がある」と指摘しています。
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December 28, 2019 at 03:02PM
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