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ジョコヴィッチ、線審にボールぶつけ失格 テニス全米オープン - BBCニュース

ジョナサン・ジュレイコ、BBCスポーツ

Novak Djokovic checks on the line judge after hitting her with a ball

テニスの全米オープンで6日、男子シングルス第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア、33)が試合中に線審にボールを誤ってぶつけ、失格となった。

米ニューヨークで開催中の同大会で、世界ランキング1位のジョコヴィッチはこの日、第20シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と4回戦を戦っていた。

第1セット5-5から自らのサービスゲームを落として5-6とリードされると、いら立ちをあらわにした。

ショートパンツのポケットからボールを取り出すと、コート後方に向かってラケットで打った。ボールは女性の線審の喉を直撃した。

大会関係者はしばらく協議した後、ジョコヴィッチの失格を決めた。

ポイント、賞金とも失う

米テニス協会(USTA)は声明で、「コート内で意図的に危険な方法でボールを打つ行為、または結果を考慮せずにボールを打つ行為があったことを受け、大会レフェリーはグランドスラム(4大大会)のルールに従い、ノヴァク・ジョコヴィッチを2020全米オープン失格にした」と発表。

「ジョコヴィッチは失格により、今大会で獲得したランキングポイントをすべて失うとともに、獲得した賞金は罰として失い、さらに今回の違反に関する罰金も別に科せられる」とした。

今年に入って無敗のジョコヴィッチは今大会、男子シングルスの優勝候補の筆頭だった。新型コロナウイルスの世界的流行が始まって以降、初の4大大会となるこの大会は、無観客で開催されている。

ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)は欠場しており、ジョコヴィッチの失格で、4大大会においては2016年全米オープン後で初めて、この3人以外の優勝者が誕生することになった。

直前のゲームでも

ジョコヴィッチはこの試合、第1セットを5-4とリードし、カレーニョ・ブスタのサービスの第10ゲームではセットポイントを3つ握った。しかし、これをすべて逃した。

このゲームがデュースに入ったときには、ジョコヴィッチはボールをコート横のボードに打ちつけ、感情をあらわにした。

国別対抗戦デヴィスカップの英代表チームのレオン・スミス監督は、この行為でジョコヴィッチに警告が出されなかったのは「驚きだ」と、BBCラジオ5で解説。もし出されていたら、その後の失格行為は防げたかもしれないと述べた。

転倒で治療

最後のゲームとなった第11ゲームでは、ジョコヴィッチは転倒して肩を痛め、治療のためタイムアウトを取った。ジョコヴィッチの0-30で再開されると、カレーニョ・ブスタはこのゲームのブレークに成功した。

その直後、ジョコヴィッチはポケットから出したボールをラケットで打ち、線審に直撃させた。

ジョコヴィッチは大会レフェリーらとネット付近で話し合いに入り、自己弁護をしている様子だった。

しかし、協議がしばらく続いた後、ジョコヴィッチは審判の判断を受け入れ、ショックを受けた面持ちのカレーニョ・ブスタと握手した。

Novak Djokovic shakes hands with Pablo Carreno Busta after US Open default
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ジョコヴィッチは記者会見に臨まず、会場を後にした。後に、インスタグラムに謝罪文を投稿した。

テニス関係者の反応

対戦相手のパブロ・カレーニョ・ブスタ:「その瞬間は見ていなかった。コーチを見て、ブレークを喜んでいた。すると、線審が倒れ込んだのが見えた。ショックだった」

「わざとではなかったと思う。こうしたことをわざとする選手はいないのではないか。たまたま起きたことで、運が悪かった」

「もちろん認められない行為だ。ルールはルールだ。レフェリーらは正しいことをしたが、簡単な決定ではない」

デヴィスカップ英代表チームのレオン・スミス監督(BBCラジオ5ライブ・スポーツ・エキストラで):「これは習慣的な行為だ。彼は5分前にも、もっと悪意を込めてやっていた。広告ボードに当たったのは幸運でしかなかった。ボール拾いの子どもに当たったかもしれなかった」

マルチナ・ナヴラチロワ氏(元女子選手、ツイッターで):「全米オープンのコートで信じられないことが起きた。ノヴァク・ジョコヴィッチがわざとではないものの、線審女性の喉にボールをぶつけるというばかな真似をして、失格となった。大会関係者は失格にするしかなかった。なんと…#悲しい 女性が無事でよかった。こんなことがあってはならない」

ビリー・ジーン・キング氏(元女子選手、ツイッターで):「ノヴァク・ジョコヴィッチの失格について私はこう思う。なにより線審の無事を願っている。ルールはルールだ。関係者全員にとって残念なことだが、今回のこの状況では、失格は正しい判断だった」

トレイシー・オースティン氏(元女子選手、ツイッターで):「正しい判断! 衝撃の出来事だった。線審が無事だといいけど。ノヴァク・ジョコヴィッチは優勝候補筆頭で、18回目のグランドスラム優勝でラファ(ナダル)やロジャー(フェデラー)との差を縮めようとしていた。ジョコヴィッチが負けるとしたら、こういう形でしかなかったように思う。主要大会で新たな初優勝者が出る」

<分析>議論の余地なし――ラッセル・フラー、BBCテニス担当編集委員

ノヴァク・ジョコヴィッチがもし失格になっていなかったら、世間の反発はどれほどだっただろう。テニスの公平性と審判の判断をめぐって、どのような反応が起きただろうか。

私の目には、議論の余地のないケースだった。

失格に当たらないと主張するのは不可能だ。ボールをどれだけ強く打ったかは問題ではない。ジョコヴィッチに弁解の余地はない。

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September 07, 2020 at 10:23AM
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